しずおか山酔会の活動ブログⅡ

荒天のＧＷ前半/前穂山頂手前で撤退
近年見ない大量のデブリ/コブ沢・天狗沢
雪の北アルプスに初挑戦/マサシ・タカ

ＧＷ北アルプスが無事終了しましたことをご報告申し上げます。

当会が毎年のようにＧＷに北アルプスを選ぶ理由は、経験の浅い新人会員に雪山の素晴らしさや実態を知ってもらうのが主目的であります。このため比較的取り付きやすい岳沢からの前穂往復がルートとしてセレクトされこれまで毎年のようにここを訪れるようになりました。僕自身同じルートを繰り返すことで毎年違う雪の状況を確認することが出来、今後もそのような経験を会員にフィードバックして行こうと思います。今回雨のため山頂を前に撤退することを決めましたが、これは登山を遂行する上で当然の判断であり、初見のメンバーもその厳しい実態を目の当たりに出来たと思います【報告フル】


河童橋にて。観光客はいつもどおり多い

4/30～5/2　北アルプス/前穂高岳
フル　マサシ　タカ

世間は祝改元ムードで盛り上がっていますが、こうした大きな山を控えて僕ら３名は改元を祝うと言う気分ではありません。期待の一方でさまざまな不安が出発を前に盛り上がってきます。加えて天候が悪いこのタイミングで山に入るパーティーは全体の１割程度と言ったところでした。天候はＧＷ直前まで３日周期程度で低気圧が通過する様相で4/27まで降雪が続いていたようです。未だ雪崩が予想される雪面は大量に残っていてＧＷ後半の好天時も予断が許されない状況です

上高地ターミナルのモーニングコーヒーからスタートする

岳沢の約半分のところまでコブ沢のデブリが到達しています

テントを張る前にまず一杯！

２日目は午後雨の予報で予定通りアタック開始（5:15）後ろ側が目指す奥明神沢

ときおり明るくなり西穂側がくっきりと見える。ダイレクトルンゼ取り付き付近（8:00）

昨年のパーティーは登りでもロープを出しましたが、今年は登りはノーザイルで行きました。このためより慎重にステップを刻ます。セカンドのマサシ君は後続のために僕の切ったステップをきっちり踏み固めてくれました「◎」

山頂少し手前の稜線に突き上げたところで、狙ったラインからやや右にそれました（10:03）

登頂にこだわっていると午後の降雨に間に合わない可能性があり引き返すことにします（10:14）

ダイレクトルンゼは急傾斜のため60Ｍロープをフィックスして降りてもらいます（11:35）
奥明神沢の傾斜が落ちたところでシリセード下降。13時にＢＣに到着。まず小屋で無事乾杯！

3日目。一瞬上空の雲が切れ始めますがこの日も午前は雲の中でした

コブ沢のデブリは岳沢の反対斜面に乗り上げるほど大規模でした。雪崩の音は最終日も確認しました

無事上高地に到着。岳沢登山口までつらいアイゼン下りでしたがよく頑張ってくれました。お疲れ様！

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【しずおか山酔会　５月６月のプラン】
5/19　十二ヶ岳　岩登り初級講習/日帰り初級
5/26　安倍奥下十枚/シロヤシオ/ハイキング初級
6/2　富士山小御岳流し/ピッケル・アイゼン/日帰り中級
6/9　湯川/クラッククライミング/日帰り中級
6/16　城山西南カンテ/マルチピッチ　中級/フリークライミング
6/23　ジオハイキング/精進口登山道/日帰り初級
6/30　朝霧高原毛無山　沢登り初級～/要装備
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